介護業界では、多くの場合夏と冬にボーナスが支給される。
ただ、ボーナスは給与のように法律上の定めがないので、介護施設の運営元の方針や業績などによっては支給されないこともある。
ボーナスは、正社員の介護職に対して、毎月の給与とは別途で支給される臨時収入のようなものだ。そのため、介護業界で正社員として働くうえでモチベーションの維持に大きく影響する。
前述したように、業績などを理由に支給されないこともあるので、ボーナスの有無や金額だけで判断して勤務先を決めるのは危険かもしれない。介護職へのボーナスは、施設の業績以外に本人の能力や勤続年数、評価などを踏まえて支給額が決定される。
介護職は持っている資格によっても担当できる業務内容が異なるので、資格も算定に影響する条件に含まれる。無資格よりも有資格者の方が、ボーナス支給額には期待できるだろう。また、有資格者の中でも介護福祉士のように上位資格に該当する資格を持っていれば、さらに手厚いボーナスを得られるケースもあるのだ。
介護業界でのボーナス支給はモチベーション維持に影響する条件ではあるが、ボーナスの支給がないから待遇が悪いと決めつけるのは早合点である。介護施設によってはボーナス制度を設けず、各種手当や基本給自体を手厚く設定しているところもあるそうだ。中には、夜勤手当を手厚くしている施設もある。
ボーナス以外の条件も見落とさないように求人情報をくまなく確認して、納得のいく転職先を見つけられるのが望ましい。